「理学療法士を辞めたい、、、、」
多くの理学療法士は、1度はそう考えたことがあります。
その悩みは多くの理学療法士が1度は抱えてたことがあり、今でも悩んでいる人も多くいます(言ってしまえば、理学療法士に関わらず、日本のサラリーマンは今の職場に不満や不安を抱え働かれている人は多くいます!)。
しかし、この悩みは職場の同僚(PTなど)には打ち明けにくく、個人で抱えたまま、どうすれば良いかわからないものです。
この記事にて、せっかく取得した国家資格の理学療法士を辞める前にぜひ検討して下さい。
「理学療法士を辞めたい」と思う理由
「理学療法士を辞めたい」と思う理由は主に以下の理由です。
下記のことが合わさって、ストレスが多く実際に辞めていく人が多いです。
- 対人関係へのストレス
- 休日が少ない(土日出勤も当たり前)
- 業務量が多く、残業が多い
- 職場の環境・雰囲気が合わない
- 上がらない給料
対人関係へのストレス
理学療法士は、患者さんや利用者さんと関わる仕事です。
理学療法士は、患者さんとコミュニケーションを取り、信頼関係を築かなければならない為、リハビリのスキルよりも第一にコミュニケーション能力が求められる職種です。
しかし、「対人関係へのストレス」の1番の対象となりうるのは、リハビリスタッフを含めた職員間での対人関係です。
特に、若い理学療法士は、先輩からリハビリの訓練プログラムについて指導や指摘を受けることも多く、ストレスを抱えやすいです。
さらに、病院勤務となれば、医者や看護師へ相談・報告する場面も多くの医療スタッフともコミュニケーションを図る必要があります。
またリハビリのセラピスト間の関係性が悪く雰囲気が良くない職場はそれだけでストレスが溜まります。
休日が少ない
週休2日で年間100〜110日程度の休みがほとんどです。
休みも少ないことから転職を考える人も多くいます。
医療機関によっては、年間休日が100日未満のところも珍しくありません。
さらに年間休日が少ないからと言って、給与が多いとは限りません。
その上、休みを使って研修会や啓発活動に参加するとなると、お金も休みも消費してします。
「休みも少ない上に、給与も少ない、、、少ない給料で学会や研修会に参加。。。」
そうなると「理学療法士辞めたい」と思うのも無理はありません。
しかし、勤務先によっては、休みが120日以上で納得のいく給与を支給される医療機関も存在します。
給与面と休日数だけで理学療法士を辞めてしまうのは少しもったいないかもしれません。
1人あたりの業務が多く、残業が多い
理学療法士の仕事は、患者さんに対するリハビリ治療だけではありません。
リハビリをした内容をカルテ記載する必要があります。
その他、計画書などの書類作成も行わなければなりません。
さらに1日○単位などノルマが決まっている医療機関などもあります。
情報収集+リハビリ業務+カルテ記載+書類作成では業務時間内に仕事を終えるスタッフはほとんどいません。
残業が当たり前!
さらに医療機関では、残業がサービス残業なんてところも珍しくありません。
サービス残業はダメです!あり得ません!
残業がないところや残業代がしっかりと支払われる医療機関はたくさんあります。
そういった残業代が支払わせない医療機関は遅かれ早かれ潰れます!早めに転職を検討しましょう。
職場の雰囲気が合わない
病院の不満や上司・同僚の悪口を平気で言ったりする人が多く、雰囲気やノリが合わない職場ほどストレスのある環境はありません。
さらに理学療法士特有の体育会系のノリが合わない人は、飲み会は苦痛でしかありません。
雰囲気やノリが合わない職場では、常にストレスを抱えながら働くことになってしまいます
そんな職場の雰囲気に無理に合わせるのは、さらにストレスが溜まるだけなので止めましょう!
給料が少ない
理学療法士は、基本給が少なく、資格手当や調整手当といったものをつけて給与体系になっていることが多いです。
初任給こそ、一般企業よりも多いかもしれません。
しかしボーナスは少なく、すぐに一般企業から給与は抜かれてしまします。
さらに賃上げの世の中ではあるにも関わらず昇給は微々たるものです。
医療職はどうしても国に決められた診療報酬の中で、利益をあげないといけないため、どうしても給料が上がりにくいのが現状です。
理学療法士の働き場所
理学療法士の職域は、病院や施設だけに留まらず、非常に幅広いです。
理学療法士協会が出している「理学療法士会員の分布」を参考にしてみてください。
医療施設 | 大学病院、総合病院、回復期病院、療養型、診療所など |
社会福祉施設 | 老人福祉施設、訪問リハ、身障者更生養護施設、児童福祉施設など |
教育機関 | 大学・専門養成校、特別支援学校など |
行政関連施設 | 保健所、保健センター、都道府県庁、市町村役場など |
介護保険関連施設 | 在宅介護支援事業所など |
「理学療法士を辞めたい人」に必ず検討して欲しいこと
専門学校や大学までいき理学療法士の資格を取ったにも関わらず、せっかく身につけたスキルを活かしながら働く別の方法があるのをご存じでしょうか?それが「訪問リハビリ」です。
今の職場が合わないだけで、理学療法士を辞めてしまうことはモッタイナイです。
まずは訪問リハビリへの転職を考えてみましょう。
訪問リハビリという選択肢
訪問リハビリは、患者さんのご自宅に伺い、生活環境に合わせたリハビリを提供する仕事です。施設勤務とは異なり、より患者さんに寄り添いながら、個別のニーズに応えられる魅力があります。
訪問リハビリでは、以下のような変化を感じられるかもしれません。
自由度の高いスケジュール
訪問リハビリでは、自分で訪問スケジュールを組むことが多く、より柔軟な働き方ができます。
人間関係のシンプルさ
訪問先での1対1の関係がメインとなります。
また事業所に行くことは朝礼と終礼時のみと1人での時間も長く、職場内の人間関係の負担が少なくなります。
最近では、直行直帰の職場もあり、病院などと比較すると対人関係のストレスは非常に減ります。
患者さんとの深い信頼関係
一人ひとりの患者さんと長期にわたって関わることで、信頼関係を築きやすい環境です。
休みが多く、給与が良く
訪問リハビリは病院と比べると給与も高く、土日祝が休みで年間休日120日を超えるステーションも珍しくありません。
特に年末年始の休みなど世間の休みに合わせた休日がもらえます。
訪問リハビリが合わなければ辞める選択も
訪問リハビリを経験しても、やはり理学療法士が自分に合わないと感じることもあるでしょう。
その場合は、勇気をもって新しい道を探すのも一つの選択です。
訪問リハビリを経験することで、自分が本当にやりたいことや、別の分野で活かせるスキルが見つかるかもしれません。
失敗しない訪問リハへの転職方法
訪問リハビリを行う訪問看護ステーションは多くあります。
勤務体系や給与面など失敗しない訪問リハへの転職をするためには、
必ず転職エージェントを活用しましょう!
転職エージェントを利用することで、転職先の紹介だけではなく、履歴書の添削や給与面の交渉なども行ってくれるため
必ず利用しましょう!
まとめ
「理学療法士辞めたい。。。」
そう思っている人は、職場環境が自分に合わなかったりと色々な要因があると思います。
そんな人たちへ、
「患者さんのQOL向上のために、自分自身のQOLを下げるのは止めましょう!」
本当にこれに尽きます。
理学療法士を辞め、他の業種へ転職することも良いですが、まずが訪問リハビリを経験し、それでも合わない場合は理学療法士を辞めることをお勧めします。