理学療法士(PT)作業療法士(OT)リハビリにおすすめの聴診器5選

理学療法士や作業療法士は心臓リハビリテーションや呼吸器リハビリテーションにてリハビリの介入を行います。

治療を行うにあたり、しっかりとしたアセスメントをする為に、聴診器は必須アイテムです。

しかしその必須アイテムの聴診器はどのメーカーのどの製品を購入するのが良いのかが難しいです。

今回は、理学療法士の用途等を解説しながら、オススメの聴診器を紹介していきます。

聴診器のベル面・膜面について

聴診器を紹介する前に、まず簡単に聴診器について説明をします。

聴診器には、一般的にチェ ストピースはベル型膜型あります。

膜面とベル面で聴診が行える音が異なってきます。膜面では高音領域を、ベル面では低音領域を聴取します。

臨床現場では呼吸音の聴診を行うことが圧倒的に多いことから、ベル面がなく膜面のみの聴診器もあります。

リハビリのどんな場面で聴診器を使うのか?

理学療法士がリハビリで使用するのは、①心臓リハビリテーション、②呼吸器リハビリテーションの主に2つの場面です。

心臓リハビリテーション 

心音の聴診には膜面・ベル面の両方を使用します。

膜面はⅠ音とII音の聴診を行い、ベル面では低調性雑音である過剰心音(III音、IV音)の聴診を行います。

臨床現場で、心臓リハビリテーション に関わるはありますが、理学療法士が心音の聴診を行う場面はほとんどありません。

心不全などで心音の聴診が必要な方に、リハビリが介入することはほとんどないからです。

しかし、勤務先の病院によっては「PTもしっかりと心音の聴診を行う!」というスタンス病院もあるかもしれないので、しっかりと知識はもっておきましょう!

呼吸器リハビリテーション 

呼吸器疾患に対する呼吸理学療法の評価や治療では、呼吸音の聴診は非常に重要であり実際の臨床の場では欠かせないものとなっています。

肺や気管支の呼吸音の聴診は、膜面を使用し、正常音と異常音を聴き分けます。呼吸音は高周波帯域な為、基本的に膜面を使用します。

また、呼吸器疾患に関わらず、呼吸音の聴診は行います。理学療法士に関わらず、療法士は呼吸音の聴診が行える様にしましょう!

呼吸音の簡単基本知識

連続性ラ音 断続性ラ音
高音性 笛様音

(ヒューヒュー)

捻髪音

(パリパリ

低音性 いびき様音

(グーグー)

水泡音

(ブツブツ)

連続性ラ音は、痰の影響などで気道の一部の狭窄することで発生し、高音性連続性ラ音と低音性連続性ラ音に分類されます。
断続性ラ音は、気管支の開通や喀疾などの破裂で発生し、比較的低音である粗い断続性ラ音と高音性の細かい断続 性ラ音とに分類されます。

理学療法士のオススメの聴診器

これからは実際に、臨床現場でオススメの聴診器を紹介していきます。

聴診器の価格といっても幅広く1000円台も物もあれば50,000円近くする聴診器もあります(といっても、50,000円の聴診器を使用しているのは呼吸器内科の先生くらいです)。

聴診器のメーカーは、リットマンやKENZMEDICO、FOCALなどがありますが有名どころでは、やはりリットマンになります。

聴診器は、他人の物と混在しやすく、また紛失することもあるので、聴診器に名前を刻印しておくことをオススメします!

第5位:リットマン  Master Cardiology

価格:30,000円前後

Master Cardiologyは、最高器種にふさわしい重厚感を感じます。デザインも美しいです。
大きなダイヤフラムと美しいチェストピースを備えており、周囲の騒音も抑え繊細な音も確実に捉えます。
聴診性能は、リットマンの中でも最高クラスです。

理学療法士は聴診器を持ったままリハビリを行う場面があります。聴診器としての機能としては抜群ですが、重量感もあるのでそこまで持ち運びには不便です。

呼吸器領域の認定を目指している人にはオススメですが、機能や性能としてはドクター向けの聴診器ではあります。

第4位:KENZMEDICO ドクターフォネット ネオ

価格:25,000円

KENZMEDICOは世界標準を超えた、安心のmade in Japanの聴診器です。

ドクター向けの上質なステンレス聴診器。チェストピースだけでなく耳管もステンレス製となっています。

高周波音聴診に特化した性能をもつので、肺音の聴診など呼吸器領域に強い聴診器となっています。さらに、肉厚のツーインワンチューブは、外部の雑音を遮断し、音の減衰を抑えることができます。

また、見た目は重量感がある様に見えますが、150gとかなり軽量で持ち運びが楽な聴診器です。

第3位:リットマン Classic III  

価格:14,000円程度

リットマン Classic IIIは、リットマン聴診器の中でも、売り上げNo.1の大人気モデルです。

成人用と小児用の膜面が装着されており、成人・小児の兼用が可能です。

ノンチルスリーブが付属品として備わっている為、小児用の膜面はベル面へ交換して使用することもできます。

小児用の膜面は、小柄で痩せ型の女性や高齢者の場合に使用する場面が多くあります。十分な機能で持ち運びにも最適であり、リーズナブルでコストパフォーマンス最強の聴診器です。

第2位:リットマン Master Classic II

価格:15,000円前後

Master Classic IIは、シングルチェストピース(膜面とベル面の切り替えが無い)であるため、音漏れがなく、聴診した音がダイレクトに伝わります。実際に使用している方からの評価も非常に高いです。

また、Master Classic IIの優れているのは、重量はが150gしかなく軽量であり使いやすさが抜群です。

ドクター向けの聴診器は高性能ではありますが、その分どうしても重量感のある作りになってしまう傾向がある中、Master Classic IIは優れた性能と使いやすさの非常にバランスが取れた聴診器となっています。

特にリハビリ職は、聴診器を持った(首に下げた)まま長時間歩行をすることなどもある為、軽量であることは大きなメリットです。

第1位:リットマン Cardiology IV

価格:27,000円程度

Cardiology IVは、成人と小児両用型聴診器の中でも最高レベルの音質を誇るモデルです。

膜面が成人・小児用と2つありますが、内部が半分に分かれている為、音量が減衰することなく聴診が行えます。リットマンブランドの最高級品質であるMaster Cardiologyと同性能の機能を成人・小児で使用できるハイスペック万能型聴診器です

細部に至るまでこだわりを感じるスペックとなっており、重量も170gと持っていても疲れずリハビリに最適です。

価格が少し高いのが気になるかもしれませんが、リットマン Classic IIIに1万円ちょっと上乗せで購入できるCardiology IVがオススメです。

第1位にしましたが、価格と機能など総合的に見ても断トツで1位です。他メーカーで同性能のものを購入しようとすると5万円程度すると考えても良いでしょう。

おわりに

やはり世界的有名ブランドであるリットマンの聴診器が機能・性能ともに優れています。同性能の聴診器を他メーカーで探しても価格が倍以上することもあります。

「聴診器に2万円も?」と思う人もいるかもしれませんが、聴診器はそうそう破損するものではありません。安価なものを購入し、再度買い直すくらいであれば、最初から良いものを購入することをオススメします。

何より、良い聴診器をもっていると、聴診するのが楽しくもなります。

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